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古今集・伊勢物語 第125段 つひにゆく道 品詞分解と訳

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 今回は、「古今和歌集」の「つひにゆく~」と「伊勢物語 第125段 つひにゆく道」の現代語訳(口語訳)・品詞分解(文法的説明)・語句の意味・文法解説・修辞法(表現技法)・おすすめ書籍などについて紹介します。


古今集・巻16・哀傷歌・861 業平朝臣(在原業平) & 伊勢物語 第125段 「つひにゆく道」

<古今集 詞書>

病してよはくなりにける時よめる

《訳》 病気にかかって、衰えてしまった時に詠んだ歌。


<伊勢物語・和歌の前文>

昔、男、わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ、

《訳》 昔、(ある)男が、病気になって、気分が(悪く)、(今にも)死んでしまいそうに思われたので(詠んだ歌)、


<和歌>

つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを


<和歌・平仮名> (歴史的仮名遣い)

つひにゆく みちとはかねて ききしかど きのふけふとは おもはざりしを


<和歌・現代語訳>

死への道は、誰でも最後にはたどって行く道であると、以前から聞いてはいたけれど、まさかそれが昨日今日という差し迫ったことだとは思ってもいなかったよ。


<私の一言>

この歌は、伊勢物語の主人公である「昔男」=在原業平の辞世の歌。大和物語165段にも収められている。

人間、死が避けられないものであるとは分かっていても、実際、自らに死が迫った時には驚きのようなものをを感じるんでしょうね。

絶望の淵で嘆くか、淡々と受け入れるのかは、その時の状況やその人によるでしょうが・・・。


<和歌の作者>

在原業平(ありわらのなりひら)
825年~880年。六歌仙、三十六歌仙の一人。平城(へいぜい)天皇の皇子である阿保(あぼ)親王の第五子、母は桓武天皇の皇女である伊都(いと)内親王。在原の姓を賜って皇族の身分を離れ臣籍に下る。在原行平の異母弟。容姿端麗、奔放でおおらかな性格であったといわれており、「伊勢物語」の主人公「昔男」のモデル。また、「源氏物語」の主人公「光源氏」のモデルとする説も一部にはある。蔵人・右馬頭などを経て蔵人頭・右近権中将・美濃権守に至る、従四位上。在五中将(在原家の五男の意味)、在中将と呼ばれた。朝臣(あそん)は、五位以上の人の姓名につける敬称。
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<伊勢物語・和歌の前文の品詞分解>

昔 :名詞

男 :名詞

わづらひ :動詞ハ行四段活用「わづらふ」の連用形 病気になる。

て :接続助詞

心地 :名詞 気分。気持ち。

死ぬ :動詞ナ行変格活用「死ぬ」の終止形

べく :推量の助動詞「べし」の連用形

おぼえ :動詞ヤ行下二段活用「おぼゆ」の連用形 (自然に)思われる。

けれ :過去の助動詞「けり」の已然形

ば :順接確定条件(原因理由)の接続助詞 ~ので。


<古典文法の基礎知識>

「古文」を苦手科目から得意科目にする古典文法の基礎知識です。

◇「現代仮名遣い」のルールについては、「現代仮名遣い・発音(読み方)の基礎知識」の記事をどうぞ。

◇「用言の活用と見分け」については、「用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用と見分け方」の記事をどうぞ。

◇「助動詞・助詞の意味」や「係り結び」・「準体法」などについては、「古典文法の必須知識」 の記事をどうぞ。

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◇「音便」や「敬語(敬意の方向など)」については、 「音便・敬語の基礎知識」の記事をどうぞ。

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<和歌の品詞分解・語句文法解説>

つひに :副詞 最後に。 (「つひ」名詞+「に」格助詞とする説もある)

ゆく :動詞カ行四段活用「行く」の連体形

道 :名詞

と :格助詞

は :係助詞

かねて :副詞 以前から。

聞き :動詞カ行四段活用「聞く」の連用形

しか :過去の助動詞「き」の已然形

ど :逆接の確定条件を表す接続助詞 ~けれども。

昨日(きのふ) :名詞

今日(けふ) :名詞

と :格助詞

は :係助詞

思は :動詞ハ行四段活用「思ふ」の未然形

ざり :打消の助動詞「ず」の連用形

し :過去の助動詞「き」の連体形

を :詠嘆の間投助詞 ~のになあ。~ことよ。 ※接続助詞説(~のに。)もある。

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<和歌の基礎知識>

◎和歌の文法、用語、和歌集、歌風などについては、「和歌の文法・用語の基礎知識」をどうぞ。

◎和歌の修辞法(表現技法)については、「和歌の修辞法(表現技法)の基礎知識」をどうぞ。


<修辞法(表現技法)>

※句切れを含め、修辞は特にありません。


<伊勢物語とは>

「伊勢物語」(平安時代前期)の文学ジャンル=大和物語などと同じ「歌物語」。作者は未詳。
伊勢物語=日本最古の「歌物語」。
※「歌物語」ですから、「伊勢物語」で重要なのは「和歌」です。《伊勢物語:ブログ収録和歌一覧》

伊勢物語の主人公「昔男」のモデル=「在原業平(ありわらのなりひら)」。


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<古文や和歌の学習書と古語辞典>

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