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本居宣長の和歌 うけよなほ花の錦にあく神も 品詞分解と訳

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今回は、「本居宣長 菅笠日記の和歌」の現代語訳(口語訳・意味)・品詞分解・語句文法解説・修辞法(表現技法)・おすすめ書籍などについて紹介します。


菅笠(すががさ)日記・序 本居宣長(もとおりのりなが)


うけよなほ花の錦にあく神もこころくだきし春のたむけは


<現代語訳>

受け取って下さい、やはり。桜の花の錦という幣(ぬさ)に十分満足しておられる吉野の神様も、私が懸命に作った春のお供えだけは。


<私の一言>

 本居宣長は山桜をこよなく愛した人で、今回の歌は明和9年(1772年)3月5日に43歳の宣長が二十年来思い続けていた待望の吉野の桜見物に行く道中を綴った菅笠日記の序で詠んだ歌。

正確には、出発の前日に紙を切り刻んだお供えの幣を作って、その幣を入れた袋に書いた歌です。

宣長のワクワク感が伝わって来ると同時に、小倉百人一首にも収められている菅原道真の歌を本歌とした本歌取りがカッコいいですね。

 本居宣長を知るための書籍としては、「本居宣長(上・下) 小林秀雄(新潮文庫)」


<品詞分解・語句文法解説>

うけよ :動詞カ行下二段活用「受く」の命令形

なほ :副詞 やはり。

花 :名詞

の :格助詞

錦 :名詞

に :格助詞

あく :動詞カ行四段活用「飽く」の連体形 ①満足する。②うんざりする。

神 :名詞

も :係助詞

こころ :名詞

くだき :動詞カ行四段活用「くだく」の連用形 尽くす。

し :過去の助動詞「き」の連体形

春 :名詞

の :格助詞

たむけ(手向) :名詞 供え物。

は :係助詞
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<修辞法(表現技法)>

・句切れ :初句切れ

・倒置 

・本歌取り

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◆本歌

古今集・巻9・羇旅歌・420 菅原道真(すがわらのみちざね) & 小倉百人一首・歌番号24

※この歌は、小倉百人一首の記事で詳しく紹介していますので、歌につけているリンクから参照してください。

このたびは幣も取りあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに


(今回の旅は急なことで、捧げものの幣も用意がございません。手向山の紅葉の錦を神のお心のままにお受け取り下さい。) 

「幣(ぬさ)」 :神に祈るときの捧げもの。上代は木綿や麻、のちに布や紙を細かく切って用いた。


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