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論語(学而) 学而時習之、不亦説乎 書き下し文と現代語訳

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 今回は、論語(学而第一) 【学ビテ而時】の白文(原文)、訓読文、書き下し文、現代語訳(口語訳・意味)、読み方(ひらがな)、語句・文法・句法解説、おすすめ書籍などについて紹介します。



「孔子(こうし)」
春秋時代の思想家。魯(ろ)の人。儒家思想(じゅかしそう)の祖。 
名は「丘(きゅう)」、字(あざな)は「仲尼(ちゅうじ)」、「子(し)」は先生を意味する尊称。

「論語(ろんご)」
10巻20編約500章からなり、孔子や門人たちの言行などを、孔子の死後に、門人たちがまとめたもの。

《論語》 学而(がくじ)第1-1
【学ビテ而時(学びて時に之を習ふ)】


<要旨>

学問をする楽しみと心構えについて述べた章。


<原文>

子曰、「学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎。」



◇送り仮名や句読点などは本によって若干違う場合があるので、あなたのテキストに従ってください。

◇書き下し文のルールについては、このページ下段に記載しています。

◇返り点の読み方、置き字などについて知りたい場合は、「漢文の基礎知識」を読んでね。

◇現代仮名遣いのルールについて知りたい場合は、「現代仮名遣いの基礎知識」をどうぞ。


《白》 白文
《訓》 訓読文(返り点・送り仮名・句読点など) ※返り点送り仮名 ※置き字
《書》 書き下し文(歴史的仮名遣い)
《仮》 読み方・現代仮名遣い(ひらがな)
《訳》 現代語訳(口語訳)
※《別の訓読および読みなどがある場合は、その主なものを訳の下に記載》

《白》 子曰学而時習之不亦説乎
《訓》 子曰ハク、「学ビテ、不亦説バシカラ乎。
《書》 子曰はく、「学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。
《仮》 し いわく、 「まなびて ときに これを ならう、 また よろこばしからずや。 
《訳》 先生(=孔子)がおっしゃった、「学問をして、機会のあるたびに復習する(ことによって身につける)、なんと喜ばしいことではないか。

《白》 有朋自遠方来不亦楽乎
《訓》 有朋自遠方タル、不亦楽シカラ乎。 
《書》 朋有り遠方より来たる、亦楽しからずや。
《仮》 とも あり えんぽうより きたる、 また たのしからずや。 
《訳》 自分と同じ学問の志を持つ友人が遠方から訪ねて来る(のは切磋琢磨することができて)、なんと楽しいことではないか。
※《朋有り遠方より来たる → 有遠方タル:朋の遠方より来たる有り》

《白》 人不知而不慍不亦君子乎
《訓》 人不シテ、不亦君子ナラ。」 
《書》 人知らずして慍らず、亦君子ならずや。」と。
《仮》 ひと しらずして いきどおらず、 また くんしならずや。」と。 
《訳》 他人が自分のことを認めてくれないからといって不平不満を抱かない、なんと徳のある立派な人ではないか。」と。
※《慍らず:いきどおらず → 慍みず:うらみず》
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<鑑賞>

この章では、学問修養の過程を三段階に区切っている。

①学問をする喜び。
②友人と切磋琢磨して学び、成長する喜び。
③学問を続け、君子に至る心構え。


<語句・文法・句法解説>

子 :先生。 ※孔子のこと。

曰 :言う。言うことには。
※このブログでは、孔子など目上の者の発言には「言う」の尊敬語「おっしゃる」を訳語として使っている。

学 :学問をする。

而 :置き字。この章では「~(シ)テ」の送り仮名になっている。

時 :折にふれて。機会のあるごとに。

習 :復習する。

不亦~乎 :なんと~ではないか(詠嘆)。

説 :喜ぶ。「悦」と同じ。

朋 :同じ学問の志を持つ友人。同門の友人。

自 :~から(起点を表す)。

人不知 :他人が自分のことを認めてくれない。

慍 :不平不満を持つ。

君子 :有徳の人。徳のある立派な人。

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<書き下し文のルール>

◇書き下し文(かきくだしぶん)とは、訓点(返り点・送り仮名・句読点など)に従って、漢字仮名交じりで書いた歴史的仮名遣いの日本文のこと。

①漢文に付いているカタカナの送り仮名は歴史的仮名遣いのまま平仮名で書く。

②日本語の助詞や助動詞にあたる漢字は平仮名に直す。

③再読文字は最初の読みの部分は漢字+送り仮名、二度目の読みの部分は平仮名で書く。
・例:未。(未だ知らず。) 

④訓読しない漢字(置き字)は書き下し文に書かない。

⑤会話文・引用文の終わりの送り仮名「~」は、「と」を「」の外に出し、「~。」と。と書く。
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