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古今集 うたた寝に恋しき人を見てしより 品詞分解と訳

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 今回は、古今和歌集・恋歌二の巻頭を飾る、小野小町の「夢の歌三首連作」第二首目の現代語訳(口語訳・意味)・品詞分解・語句文法解説・修辞法(表現技法)・おすすめ書籍などについて紹介します。

「夢の歌三首連作」の
第一首目「思ひつつ~」は、「こちらのリンク(思ひつつ~)」から参照してください。

第三首目「いとせめて~」は、「こちらのリンク(いとせめて~)」から参照してください。


古今集・巻12・恋歌2・553 小野小町 「夢の歌三首連作」の第二首目

題しらず


うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき


<平仮名> (歴史的仮名遣い)

うたたねに こひしきひとを みてしより ゆめてふものは たのみそめてき

◇この歌の「現代仮名遣い・発音・読み方」(ひらがな)は下記の別サイトからどうぞ。
《⇒現代仮名遣いサイトへ行く》


<現代語訳>

うたた寝の夢に恋しい人を見てしまったときから、あてにならないはずの夢というものを頼りに思い始めるようになってしまったよ。

《この当時は、自分はもちろんのこと、相手が自分を思っているから、相手の姿を夢に見るという俗信があった。もしかしたら、あの人も私のことを好きなのでは・・・という、あてにならない夢と知りつつも抱く淡い期待と、現実には会えない人にせめて夢の中だけでも会いたいという、せつない気持ちを詠んだ歌。》


<作者>

小野小町(おののこまち)
生没年不詳。平安前期の歌人。六歌仙、三十六歌仙の一人。出羽の国(今の秋田県・山形県)の出身で、宮中で天皇の食事の世話などに携わった女官である采女(うねめ)だという説があり、采女は地方の豪族の子女で容姿の美しいものが選ばれたこともあり、絶世の美女として伝説化されているが、美女のわりには落魄な(落ちぶれた)伝説が多い。
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<品詞分解・語句文法解説>

うたた寝(仮寝) :名詞 うつらうつら眠ること。

に :格助詞

恋しき(こひしき) :形容詞シク活用「恋し(こひし)」の連体形

人 :名詞

を :格助詞

見 :動詞マ行上一段活用「見る」の連用形

て :完了の助動詞「つ」の連用形

し :過去の助動詞「き」の連体形 「てし」=~た。~てしまった。(下の「てき」も同じ。)
※準体法なので、この歌の場合は「とき」などを補って訳出する。

より :格助詞 ~から。

夢 :名詞

「てふ」 :連語 「と言ふ」の約音(つづまった音)
※この歌の他に、「てふ」が使われている代表的な和歌としては、「春過ぎて夏来にけらし~」

もの :名詞

は :係助詞 
※を(格助詞)+ば(係助詞「は」の濁音化したもの)」(~を。)の意味。

頼みそめ :動詞マ行下二段活用「頼み初む(たのみそむ)」の連用形 頼みにし始める。

て :完了の助動詞「つ」の連用形

き :過去の助動詞「き」の終止形
※この「てき」は第三句の「てし」に呼応して使ったもの。

※準体法、過去の助動詞「き」・「けり」の違いについては、下にリンクを付けてある「古典文法の必須知識」を読んでね。

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<古典文法の基礎知識>

「古文」を苦手科目から得意科目にする古典文法の基礎知識です。

◇「現代仮名遣い」のルールについては、「現代仮名遣い・発音(読み方)の基礎知識」の記事をどうぞ。

◇「用言の活用と見分け」については、「用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用と見分け方」の記事をどうぞ。

◇「助動詞・助詞の意味」や「係り結び」・「準体法」などについては、「古典文法の必須知識」 の記事をどうぞ。

◇「助動詞の活用と接続」については、「助動詞の活用と接続の覚え方」の記事をどうぞ。

◇「音便」や「敬語(敬意の方向など)」については、 「音便・敬語の基礎知識」の記事をどうぞ。


<和歌の基礎知識>

◎和歌の文法、用語、和歌集、歌風などについては、「和歌の文法・用語の基礎知識」をどうぞ。

◎和歌の修辞法(表現技法)については、「和歌の修辞法(表現技法)の基礎知識」をどうぞ。


<修辞法(表現技法)>

◇たまに、この歌の「句切れ」を検索している人たちがいるようなので書いておきますが、この歌は「句切れなし」ですよ。歌の途中に意味上の切れ目がないでしょ。また、修辞も特にありません。
「句切れ」が分からない人は、上にリンクをつけてある「修辞法の基礎知識」を読んでね。


<和歌索引>

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<古文や和歌の学習書と古語辞典>

古文や和歌を学ぶための学習書や古語辞典については、おすすめ書籍を紹介した下の各記事を見てね。
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◇関連記事 (前後の7記事を表示)
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