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おすすめ漢文の参考書と問題集

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 今回は、漢文の参考書・問題集について紹介します。

 漢文の書き下し文は古文ですから、古文学習時にしっかりと古典文法を身につけておく必要があります。

 古典文法を理解した上で、「句法(句形)」や「重要漢字の読み・意味」をマスターすれば、高校・大学受験レベルの漢文は比較的簡単に攻略できます。
 もちろん、現代文の語彙力・読解力・思考力が前提にあることは言うまでもありません。

 なお、古文の学習書については、「コチラの記事(古文)」を参照してください。

 現代文の学習書については「コチラの記事(現代文)」を参照してください。

※このページの紹介書籍にはAmazonへのリンクを付けてありますので参考にしてください。


◇漢文の参考書

「らくらくマスター漢文句形と単語 河合出版」
漢文の基本句法と単語がシンプルにまとまっていて良いでしょう。
60の句法、100の重要単語、70の故事成語などが収録されていて、入門からセンター・中堅大レベルまでの漢文の基本知識ならこれで十分。薄くてコンパクトなので携帯性にも優れる。ただし、練習問題はない。

「漢文ヤマのヤマ 三羽邦美 学研」
66の句法を中心に構成されており、演習ドリルも含めると句法の網羅性が高く、文法解説なども信頼できる。
しかし、重要漢字に関しては収録語・意味ともに物足りなさを感じるため、他のテキストなどで補う必要があるだろう。

「漢文 頻出22ポイントで合格を決める 上田 秀喜 文英堂」
大学受験対策として、入試に則した実践的・発展的な句法などの知識を得たいのなら、これが良いでしょう。
第1章の句法の例文は、入試問題から採用されいて、随所にセンターや国公立大を中心とした実際の出題例を載せている。
第2章では解法の秒殺テクニック、第3章では87の重要語を扱っている。
また、この参考書を読むと「漢文早覚え速答法」の欠点や間違いがわかります。
なお、「漢文早覚え速答法」と同様に、再読文字からの句法を収録しているので、超基本レベルの返り点の読み方は書いてありません。

「文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード Z会」
難関大対策用として、86の句法、くせ者単語、多訓多意語、ジャンル別の読解ポイント解説などが詳しく記載されていて、網羅性が高い。
また、難関大志望でなくても、リファレンス用の漢文ハンドブックとして、この参考書を持っていると役に立つでしょう。

「句形と語法がわかる漢文基礎トレーニング 斉京宣行 駿台文庫」
漢文ではナ変(死ぬ・往ぬ・去ぬ)やカ変(来)を使わないとか、漢文だけで使われる助動詞など、古文と漢文の文法の違いを知りたいのなら、この参考書の第二章「文語文法」を読んでみると良いでしょう。
また、この参考書の句法の例文は、返り点のみで送り仮名がないのが特徴的で、古典文法の知識を生かした活用語尾の変化に伴う送り仮名や基礎レベルの書き下しをマスターすることができます。しかし、句法の網羅性は高くありませんので、基礎を固めるための補助的な教材として使用するのが良いでしょう。
第一章には平易な句法、巻末では基本漢字も収録しています。

「読解入試漢文―句形整理と問題演習 斉京宣行 旺文社」
Part1の「句形の整理」、Part2の「演習問題編」10題で構成されている。
Part1の「句形の整理」では、主語の補い、副詞の位置など、漢文の文構造に重点をおいた句形解説をしているのが特徴的。
Part2の演習問題編は、早稲田大学や東京大学などの過去問を扱っているので難度は高いが、解説が非常に丁寧で分かりやすい。
著者の斉京氏が亡くなったこともあり、絶版なのが残念。

「漢文早覚え速答法 田中雄二 学研」
人気の漢文参考書で、重要ポイントがまとまっていて良さそうに見えますが、その記述内容には首をかしげたくなる点があり、入試問題に対する網羅性にも欠けるのでおすすめしません。
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「チャート式 基礎からの漢文 江連隆 数研出版(市販版ハードカバー)」
教科書に収録されているようなさまざまな作品に触れながら漢文をじっくりと学びたい方に向いています。
なお、「基礎からの漢文 (学校採用普及版ソフトカバー)」もあります(内容は同じ)。

「飯塚漢文入門講義の実況中継(上・下) 飯塚敏夫」
講義調の参考書で漢文をじっくり学びたい方に向いている。
著者の「飯塚」は、上で紹介した「斉京」と同様に古典文法を重視しているので、用言や助動詞の活用、助動詞や助詞の接続などが理解できている人には漢文の理解が深まるとても良い参考書です。
少し余談が多いのは気になりますが、第一部では訓読の基礎、第二部では句形と応用問題・簡単な入試問題の構成になっていて、解説が丁寧です。上巻は絶版になっているのが残念。

「漢文語彙字典 必修漢字 450と句法 尚文出版」
漢文の漢字集&句法集で確認用のチェックテストやフィードバックテストも収載されている。450の漢字を収録しているので簡易な漢和辞典としても利用できる。
ただし一部の句法などでシックリこない訳語も見受けられるので、自分なりに修正したり訳語を書き加えたりしながら使うのがよいでしょう。


◇漢文の問題集

「実践演習基礎漢文 ピアソン桐原」
日常学習の基礎力確認用。主に教科書に採用されているような故事成語・十八史略などの史話・文章・漢詩など29題で構成されている。

「マーク式基礎問題集・漢文 河合出版」
基礎力確認用およびセンター対策用
15題で構成され、センター試験に則した作りになっていて、解説も丁寧なので、基礎力を確認するための問題集として最適。

「入試精選問題集・漢文 河合出版」
中堅~難関大用
やや易10題、標準10題、やや難10題の計30題で構成されている。
記述問題の部分点記載あり。

「漢文道場 Z会」
基礎~中堅~難関大用
基礎編10セクション(句法確認問題)、練成編20題、実践編20題で構成されている。
記述問題の部分点記載なし。問題量をこなしたい人向け。

「得点奪取・漢文 河合出版」
国公立の二次記述対策用
典型問題篇4題、練習問題篇11題で構成されている。
解説が詳しいので、二次試験受験者には必須の問題集。


<復刊した漢文の学習書>

「漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 二畳庵主人 (講談社学術文庫)」(2010/10/13復刊)

この本は、絶版時には中古が高値で取引されていたこともあり、アマゾンでは人気の国語系学習書ですが、記述内容の古さは否めず、昔とは履修時間が違う現在の高校生や大学受験生にとっては内容も難しいので必要ありません。
国語好きや国語に携わる大学生・社会人が教養書として読むべき参考書です。

 以上、皆さまのお役に立てば幸いです。
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東進ブックスの記述式 漢文問題集について先生はどう思われますか?
やはり二次の記述対策としては得点奪取の方に軍配が上がるのでしょうか?

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こんにちは。

このブログでは原則として私が所有している書籍(参考書・問題集・辞書)しか取り上げないことにしています。
所有してもいないのに書評コメントをするのは気が引けますからね。

私は「記述式 漢文問題集」を所有していませんが、それでも折角の質問なので私の知る限りでコメントをすると、
「得点奪取漢文」は典型問題(4題)と練習問題(11題)の構成、「記述式 漢文問題集」は出題形式別問題(8題)と実践問題(6題)の構成。
「記述式 漢文問題集」で特徴的なのは出題形式別の中で「返り点をつける問題」や「漢詩の解釈ときまりの問題」を扱っていること。
「返り点をつける問題」を二次試験で例年出題するのは旧帝大の中では阪大だけですし、漢詩は昨年東大で出題されましたが基本的には稀です。
ですから、あなたの志望校の出題形式に応じて選択をすればよいと思いますが、
総合的にみた場合は「得点奪取」の方が良いと私は思いますし、漢文記述対策の定番は「得点奪取」ですから、定番を使うことによる精神的な安心感もあるでしょう。
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